30年前の〈バンコクのお寿司屋さん〉

今週のお題「寿司」

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バンコク


 

大学1年生の時にバンコク旅行をした。

かれこれ30年ほど前の話。

友人のお父さんが仕事で3年ほど前から現地に在住しており、

「お父さんに会いに行くから一緒に遊びに行かない?」と誘われたのだ。

 

私にとっては初めての海外旅行となったのだけれど、それはそれは珍道中だった。

「夕方以降は外出してはいけない。ペットボトル以外の水を飲んではいけない。三輪バイクに乗ってはいけない。」とお父さんから三か条の約束を守るように言われていたのだけれど、友人と2人で三輪バイクに乗ってしまったのだった。。。

 

おっと、ちょっと話が逸れてしまった。

今回はお題が「寿司」なので、三輪バイクの話はまた改めて。

 

三か条の約束の1つ「ペットボトル以外の水を飲んではいけない」を、

初めての海外旅行だった私はお腹を壊さないよう忠実に守った。

 

友人は何度か来ていたので慣れていたけれど、

良くも悪くも楽観的な所があり屋台の食べ物も

「水に気をつければ大丈夫」と言って買いまくる。

 

当時は屋台の水事情も日本人には心配な所があったのだけれど、友人は御構い無し。

揚げ物やジュースを買って「美味しい、美味しい」と食べていた。

 

そしてその夜、友人はトイレに駆け込むことに、、、

下痢と高熱に襲われた。

お父さんから「何を食べたんだ?」と聞かれても彼女としては思い当たる節がない。

私が「私と同じもの以外だと屋台の食べものですけど、水は飲んでいません」と説明する。

お父さんは「何を食べた?」と娘に聞き返し確認して思い当たったのはジュース!

 

屋台でのジュースはビニール袋にジュースとストローを入れて口を輪ゴムで結んであるもの。

フレッシュなジュースが入っているのだけれど、一緒に入っていた「氷」が問題だった。

全くの盲点だったのだけれど、「氷」は溶けたら当然「水」になるわけで、「ペットボトル以外の水」だったのだ。

 

友人は翌朝には症状が落ち着き、翌日からは少し慎重になった(笑)。

 

旅行の最終日、お父さんがバンコクにも「お寿司屋さん」があるんだよと言って連れて行ってくれた。

そう、30年前のバンコクのお寿司屋さん。

 

お父さんがメニューを見ながら「君たちは生物は頼んだらいけないよ。火の通った物を頼みなさい。」と言う。まだ海外での寿司というのは珍しかった。

 

お腹を壊した友人と私は「はい」と言って慎重にメニューを選ぶ(笑)。

巻き寿司とか玉子とか頼んでみる。

当時では珍しいバンコクの寿司は想像より美味しかった。

きっとお父さんがいいお店を選んでくれたのだろう。

 

するとテーブルに生物が運ばれてきた。

お父さんが「これは生だから君たちは無理だからね。僕が食べるよ。」と言ってパクリ。

「え?大丈夫なんですか?」と私が驚くと、

「僕はね、もう3年も住んでいるから大丈夫。身体に免疫ができてる。」と言う。

人間の身体というのはこんなにも柔軟性があるのか。。

すると隣で友人が「お父さん、美味しいもの独り占めしたいだけじゃないの?」と笑っていた。

 

30年前は珍しかった海外の寿司も、今では創作寿司なんかもあって当たり前になった。

それこそお腹を壊す心配もなく、新鮮で美味しい。

 

だけど当時の現地ならではのドキドキ感は懐かしく楽しい思い出だ。

お父さんが「僕が食べるよ」と言った時の驚きは今も思い出すと笑えてくる。

 

 

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